季節の便り
里山に佇む満緑カフェ、満緑の宿。
自然に囲まれた環境で、季節の移ろいを色濃く感じます。それぞれの季節や朝昼夜の時間によって、見える風景がガラリと変わります。
そんな里山の様子の一部を季節の便りとして、ご案内させていただきます。どの季節も、里山らしく落ち着いて趣があり、自然のエネルギーを感じます。
好きな季節や、珍しい風景など。カフェや宿を訪れていただく際の参考にしていただければ幸いです。
いろいろな季節でのご来店お待ちしております。
1、2月
寒い季節ならではの風景がたくさんあります。
朝は8時頃カフェ前の山から太陽が昇ってきます。霜がおりた日は日光に照らされてキラキラと輝きます。また、霜の水分が蒸発し、水蒸気の湯気が立ち昇ります。幻想的な風景です。
冬は晴天が多く空気が澄んでいるので、天候のコンディションが整えば、満点の星空を見ていただけます。
そして、様々な気候条件が揃った寒い朝には、霜の花が出現します。シモバシラという植物にできる花のような形をした霜(氷)の塊です。カール状に幾重にも重なった薄い氷の膜は、飴細工の白い花びらのようです。
3、4月
春は段階的に、様々な花や植物たちが咲きだします。
3月上旬頃:紅白梅 (カフェ前のお庭)
3月中旬頃:黄色いトサミズキ、ピンク色のコブシ (カフェ内のお庭)
4月上旬頃:白い梨の花 (カフェ入り口)
4月上~中旬頃:桜、コゴミなどの山菜 (川沿いの道)
そして4月下旬頃から、新緑の葉が芽吹き始めます。
5、6月
新緑の緑が輝き、里山の一年の中でも心地の良い季節です。
若々しい様々な緑色がグラデーションとなってキラキラと輝きます。
ウッドデッキにインフィニティチェアやハンモックを設置いたします。そこで横になりながら、川の音、鳥のさえずりを聴き、青い空、新緑の緑を眺めながらリラックスした時間をお過ごしください。
6月は長光寺(カフェから街方面へ車で10分)の山紫陽花をお楽しみいただけます。6月上旬頃から、様々な種類と株数の山紫陽花が咲き誇ります。種類がたくさんで段階的に咲きますので、見頃が永く続きます。
梅雨の彩りですね。
7、8月
里山の夏は遊びがたくさんあります。
日中は暑いですが、川遊びがとても気持ちが良いです。気温が下がる日暮れには縁側でゆったり、風鈴やヒグラシの鳴き声を聴きながらリラックス。
夜には、古民家縁側で線香花火を。夏の里山らしい風情ある時間です。夜の天候コンディション次第ですが、夏は天の川が綺麗に見えるチャンスがあります。
夏にはお店で梅干しを手作りしています。昔ながらでパンチと爽やかさのある酸味と塩味が効いた梅干し。疲れやすい夏の身体に染みわたります。
9,10月
お店のシンボルツリーである金木犀(キンモクセイ)の季節です。
例年、10月上旬に一度咲いて散り、中旬にもう一度咲くという二度咲きです。オレンジ色の明るい雰囲気に包まれ、金木犀の特徴である香りが漂います。
木のブランコを設置してありますので、香りと共に遊んでみてください。
可憐な花びらで、散るのも早いですが、散った花びらが地面の岩や切株の上に積もる様子は、とても風情があります。
河原にはエノコログサが咲きます。朝露が付いて、そこに朝の太陽光が当たると、キラキラと輝きます。
11,12月
里山が黄色や橙色、赤色に色付く、山がオシャレする季節です。
11月から黄色く実った柚子をたくさん収穫します。柚子味噌、柚子胡椒、柚子塩、柚子シロップなど、様々な柚子仕事をして、お店のお食事に活用いたします。宿のお客様には柚子風呂もご案内しております。
11月下旬頃には長熊のイチョウが黄色く色付きます。鮮やかな黄色で元気をもらえます。葉が散ると河原の方まで黄色い世界が広がります。山紫陽花の長光寺にも立派なイチョウの木がありますし、新光明寺(お店から街方面へ車で25分)は、真っ赤な紅葉のライトアップをしています。
お店前の山は11月下旬から12月上旬頃に紅葉します。華々しい紅葉ではないですが、里山らしい落ち着いた趣ある紅葉です。色付いた落ち葉遊び楽しいです。
そして、冬季の満月は前の山から昇ってきます。山から満月が顔を出し、暗闇に月明かりが照らされる様子は美しいです。望遠鏡の貸し出しもしておりますので、月観察お楽しみください。